病理医を
めざす方へ

臨床研修医の方へ

メッセージ

当病理診断科へは外科切除材料・生検材料を含め、年間9000件以上の組織診検体が提出されており、その内容も消化器、呼吸器、婦人科、泌尿器科、皮膚、眼科、頭頚部、リンパ腫、脳腫瘍など様々で、幅広い領域が含まれています。当科の研修では大学病院ならではの希少症例も含め、多数の症例を経験することができます。臨床科とのカンファレンスが多いことも特徴で、臨床医と密に連携をとり、臨床に即した外科病理診断を学ぶことが可能です。また、当科では病理医を目指す方のみならず、他の臨床科志望の方も歓迎します。例年、消化器内科、放射線科、婦人科志望の先生が数人、当科で研修し、中には予定されていた研修期間を延長して勉強をしにきてくれた先生もいます。いずれも希望に応じて診断件数や臓器をアレンジ可能で、例えば婦人科志望の方であれば婦人科臓器を中心に勉強することができます。2017年10月現在、当科には6人の病理専門医が在籍しており、曜日ごとの当番医が一症例ずつ対面で組織診断を指導します。

研修目標

  1. 顕微鏡による病理診断:正常の組織学を把握し、病的所見を抽出する。診断に必要な特殊染色、免疫染色を適切に選択し、その結果を判断する。組織診断の限界を知り、必要に応じて遺伝子検査などの他のモダリティの検査と合わせた総合的な診断を行う。
  2. 切り出し:肉眼所見の取り方や適切な切り出しの手技を身につける。
  3. 術中迅速診断:凍結標本の作製工程と診断の限界、術中迅速診断の適応を理解する。
  4. 臨床科との連携:病理診断の治療方針への影響を理解し、診断結果を適切に臨床医へ報告する。カンファレンスを通して、臨床的問題点の把握や病理所見の提示を行う。
  5. 他職種とのコミュニケーション:臨床検査技師、細胞検査士の役割を理解する。

指導体制

8:30〜 ミーティング 抄読会
9:30〜 診断検討会
11:00〜 皮膚病理
カンファレンス
13:00〜 細胞診検討会
切り出し、組織診断
17:00〜 リンパ腫系検討会
17:30〜 TBLBカンファ(隔週) 婦人科
カンファ
消化器科
カンファ
18:00〜 肺癌カンファ(月1) 乳腺
カンファ
泌尿器科
カンファ
18:30〜 胆膵カンファ(月1) 循環器カンファ(3か月に1回) リンパ腫カンファ(月1)

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