病理医を
めざす方へ

よくある質問

平日はどのような仕事をされていますか?
生検材料の鏡検、手術材料の切り出しと診断、それらの指導医チェック、術中迅速診断、部内カンファレンス、臨床医とのカンファレンス、学生への教育、自分の研究、病理写真の撮影など臨床医が行う研究発表の支援、抄読会の準備、剖検標本の鏡検や報告書作成、出張病理診断など、非常に多彩です。
休日は取れますか?
当科は臨床科と違って外来がないので、適宜当番等を交代して、個人のプランに合わせて比較的フレキシブルに休暇をとることができます。ぜひ休暇を上手に使って、充実した生活を送りたいものです。
医学部生です。組織学実習の成績があまりよくなかったのですが、病理医を目指しても大丈夫ですか?
答えはYESです。優れた病理医や専門家と言われる方々のなかには、もって生まれたセンスとしか言いようのない高い形態認識能力をもつ、あるいはものの形をみるのが好きで仕方がないという先生もたしかにいますが、学生時代に組織実習があまり得意でなかったという先生の方が実はたくさんいます(筆者もそのひとり)。医学部で行われる組織実習は疾病理解の基本として大切なものではありますが、病理医が行う病理診断は、実際の標本を観察するまでの様々な背景情報や、個々の所見が患者さん一人一人に持つ意味を考えながら、目で見ているものを頭の中で再構築し臨床病理関連を想像し、これに名を与えるという全く質の異なる作業とお考えください。
病理解剖でわかることはどんなことですか?
私たち病理医は病理解剖を行うことで患者さんの死因の究明、病気の程度や広がり、生前に行われた治療の効果などを評価します。近年、MRIやPETなど様々な画像技術が臨床診断に用いられていますが、それでも生前に診断のつかなかった病変が見つかることがしばしば経験されます。病理解剖の結果は最後の診断としてご遺族へ説明され、剖検報告書やCPCにより臨床医に還元されることで医療レベルの向上に役立っています。
病理学のサブスペシャルティとはなんですか?
医学部を卒業し医師国家試験に合格すると医師となるわけですが、医師の専門領域は細分化されており、病理専門医は内科、外科などとともに基本19領域の「専門医」のひとつです。これは「病理診断を専ら行う医師」というスペシャルティ(専門性)です。さらにそこから、経験が豊富であるとか研究テーマとして特に興味を持って取り組んでいる臓器・領域のことを「サブスペシャルティ」と呼んでいます。当病理診断科の松野教授であれば肺・縦隔腫瘍やリンパ網内系臓器がサブスペシャルティです。病理専門医になったら2つ程度サブスペシャルティを持つことが推奨されますが、現時点で日本ではサブスペシャルティに特化した資格というのは設けていません。
専門医になるための修練と大学院進学を、両立した方が良いですか?
いろいろな考え方があり、またいろいろな経歴の方が活躍しているのが現実ですので、誰にでも共通の正解はありません。ただ、私たちは「専門医になるための修練」と「大学院での学位研究」は対立するものではなくお互いに補完しあうものと思っていますので、どちらかだけしか経験しないという道はあまりお勧めしていません。いずれも生易しい道ではありません。無理に同時並行してどちらかが、あるいは両方とも粗製濫造となることはいけません。おそらく多くの皆さんにとっては、徹底して臨床現場での病理診断を学ぶ時期と、昼夜を忘れて研究に打ち込む時期がある程度分けられるなら、それこそが望ましい「両立」といえるのではないでしょうか。
専攻医の期間に、外勤に行く機会はありますか?
専攻医として病理診断科に入局すると、まず業務内容の初歩から経験を積んでもらい、ある程度流れについていけるようになると連携病院への出張に出る機会も出てきます。個人により出張に出るまでの期間は固定していませんが、相談しながら進めます。その場合病理専門研修指導医のいる病院に出張し、当該病院で指導を受けながら切り出しや診断の下見をします。
北大病院病理診断科スタッフの先生方の経歴(他科出身など)を教えてください。
初期研修終了後に病理診断科に直接入局した先生に加えて、基礎の病理学講座出身の先生、内科や小児科での臨床経験を経て病理の道を選ばれた先生など、様々です。
北大病院病理診断科の先生方の男女比を教えてください。
男性医師4名、女性医師4名です。(平成30年2月現在)
他の診療科から病理への転向は可能ですか。
可能です。内科、外科、小児科、産婦人科、耳鼻科、整形外科など様々な科の臨床経験をお持ちの先生がいらっしゃり、その領域をサブスペシャルティにされている先生が多くいらっしゃいます。当科の中では、三橋先生は内科医から病理医に転向されています。疾患によって組織所見が違いますが、同じ組織所見でも疾患が異なることもしばしばありますので、病理診断には正確な臨床情報が必要です。臨床経験は、その領域の診断においては大きなメリットになると考えます。40歳から病理医に転向された先生もいらっしゃいますので、何時からでも始められます。